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- ノルウェージャンの毛のお手入れ方法が知りたい
- ブラッシングがしたいけど、どのブラシを選べば良いかわからない……
- いつ、どんな風にブラッシングすれば良いの?
ノルウェージャンは長い毛がからまりやすく抜け毛も多いため、毛のお手入れに悩む方が多いです。
私は2年間トリミングスクールに通い、長毛猫種のブラッシングのコツや適したブラシについて学びました。

自宅でも、2頭のノルウェージャンのブラッシングは毎日の日課です!
そこでこの記事では、ノルウェージャンの抜け毛ケアの基本について解説します。
記事を読めば、初心者でもノルウェージャンに最適なブラシの選び方がわかり、正しいブラッシングで愛猫の健康を保つことができます。
ノルウェージャンの抜け毛ケアで、1番大切なのは毎日のブラッシングです。
私が実際にやってみて良かったブラッシングのコツや、使いやすいブラシのポイントをまとめています。最後まで読んで、今日から正しい抜け毛ケアを始めましょう。
1年の中で抜け毛が多いのは春と秋の2回

基本的に猫の毛は、1年を通して抜けては生えてをくり返しています。
夏の暑さや、冬の寒さに対応するために大きく毛が変え変わる時期のことを換毛期と言います。季節の変わり目に古い毛から新しい毛に衣替えをするイメージです。
ノルウェージャンの毛は2層ある
ノルウェージャンはふわふわで、ボリュームのある豪華な毛並みが特徴です。
ノルウェーの雪と寒さから身を守るため、2層に分かれたダブルコートと呼ばれる毛並みをしています。
2層のことをそれぞれトップコート(上毛)とアンダーコート(下毛)と呼びます。換毛期に抜ける毛はアンダーコートがメインです。

一般的にダブルコートの猫は、シングルコートの猫よりも抜け毛が多いと言われています。
春と秋で抜け毛が多いのは春

全体的に毛が短くスッキリ。足が長く見えます。

えりまわりを含め全身がふわふわに。
ノルウェージャンに限らず、猫の換毛期は春(3月ごろ)と秋(11月ごろ)の年2回です。
春の換毛期には暑い夏を快適に過ごすために通気性のよい毛に生え変わります。
冬の間に厚くなった毛が抜けるため、秋よりも春の方が抜け毛が多いと感じるのはこのためです。
春のノルウェージャンは重ね着を脱いでスッキリ、という感じでシュッとします。
秋の換毛期には寒い冬を乗り越えりるために保温性の高い毛がびっしりと生えそろいます。
やわらかく密度の高い毛がアンダーコートです。春の抜け毛がふわふわと空中に舞い上がりやすいのは、毛がやわらかいことが理由です。
秋から冬にかけてのノルウェージャンはふわふわで本領発揮。全体的に毛のボリュームがアップします。
同じノルウェージャンでも毛質や毛量には個体差があり、抜け毛の量も変わってきます。
我が家の2頭を比較すると…
- ふわふわでエアリーな毛質のみゅーくは抜け毛が多く、毛玉もできやすい。
- サラサラでしっとりめの毛質のれんは抜け毛は少なめ、毛玉ができにくい。
《我が家のノルウェージャンのプロフィールはこちら。》
室内飼いの猫は換毛期がなく毛の変化が少ない?


猫の毛は約3か月の周期で生え変わると言われています。換毛期の生え変わりに関係するのは、日照時間と気温の変化による刺激です。
一般的に室内飼いの猫は、季節を通し一定の室温のなかで過ごします。
カーテンの開閉や電気の点灯などにより太陽光の影響を感じにくく、はっきりとした換毛期がない猫も多いのだそう。
完全室内飼いの猫は春と秋に抜け毛が少し増えるものの、それ以外の時期も平均して抜け毛が多い場合もあります。

我が家の足長マンチカンもダブルコートのわりに換毛期の変化はひかえめで、少し増減する程度です。
換毛期の抜け毛ケアは毎日のブラッシングが大切

猫はとてもきれい好きな動物です。自分の体を毛づくろいすることで掃除をしています。
猫の舌の上には小さな突起状のものが生えており、毛づくろいの際にはブラシの役割を果たします。
ブラシ状の舌でなめることで、体についたホコリや抜け毛を取り除いているのです。

毛づくろいのことを「グルーミング」ていうんだよ。
ノルウェージャンのように毛が長く、毛量の多い猫はセルフグルーミングだけでは抜け毛を取りきれません。
猫がセルフグルーミングで取りきれなかった抜け毛をブラシで絡めとるのがブラッシングです。
毎日のブラッシングは抜け毛ケアの第一歩です。特に抜け毛の多い換毛期は1日2回のブラッシングを目標にしましょう。
ブラッシングは健康維持につながる
ノルウェージャンにとってブラッシングは抜け毛の対策になるだけではなく、健康維持につながるメリットは以下のようなものがあります。
- 毛玉吐きの予防
- 毛のからまり・毛玉の防止
- 皮ふの血行促進や状態の確認
ブラッシングで抜け毛を減らすことで、セルフグルーミングで猫が飲み込む毛の量を減らすことができます。
飲み込んだ毛によって、胃腸にさまざまな影響を及ぼす毛球症の予防にもなるので毎日ブラッシングしましょう。
ブラッシングによって毛が絡まることを防ぎ、毛並みを整えることができます。またブラッシングは毛玉の防止にも有効です。
毛が絡まったままにすると塊ができてほぐすことが難しくなり、毛玉ごと切ることになってしまいます。
毎日ブラッシングすることで皮ふが刺激され、血行促進や新陳代謝を促す効果があります。
ブラッシングの際に猫のからだをさわることで、毛や皮ふの健康状態をチェックを習慣づけましょう。
ブラッシングに使用する主なブラシ 6選

猫用のブラシにはさまざまな種類があり、猫の毛の長さや目的によって使い分けます。
代表的なブラシは6種類です。
6種類すべて抜け毛のケアは可能ですが、それぞれ特徴や得意な分野にちがいがあります。
スリッカーブラシ

- 先の細い針金のようなピンでできたブラシ。先が丸く加工されているものを選ぶ。
- 長毛種の猫の毛をほぐしたり、抜け毛を取り除くのに適している。
- 一度に多くの毛が取り除けるため、換毛期におすすめ。
- 皮ふを傷つけてしまう恐れがあるため短毛種の猫には不向き。
ピンブラシ

- 太い針金でできているブラシ。
- 毛のもつれや絡みをほぐすのに適している。
- 長毛種・短毛種、どちらの猫にも使用できる。
- 毛量の多い猫におすすめ。
アンダーコートブラシ

- トップコートに影響なくアンダーコートのみ取り除くことができる。
- 一度に多くの毛が取り除けるため、換毛期にも適している。
- 取り除ける毛の量がかなり多く、必要な毛まで取り除いてしまう危険性があるため注意。

プチプチと毛を切る感覚が伝わるため、嫌がる猫が多いようです。
一度にごっそり毛が取れるので、取りすぎないよう注意が必要な上級者向けのブラシです。
ラバーブラシ
- シリコンやゴムなどで作られたブラシ。
- やわらかい素材のため、ブラッシングが苦手な猫や短毛種の猫におすすめ。
- 表面の浮いた毛を絡めとる程度のため、マッサージに適している。
天然毛ブラシ

- 豚やイノシシの毛を利用したブラシ。
- 長毛種の猫は毛先の長さが不揃いなハードタイプ、短毛種の猫には毛先の長さが揃ったソフトタイプがおすすめ。
- 適度な水分と油分が含まれているため、ホコリや抜け毛を取り除きながらツヤを出してくれる仕上げ向きのブラシ。
コーム

- 毛玉をほぐしたり、毛並みを整えたりするのに適している。
- 長毛種の猫には粗目タイプ、短毛種の猫には細目タイプがおすすめ。
- 皮ふを守るため、コームの先は丸みのあるものを選ぶ。

粗目と細目の両方ついているコームが多いので、1本用意すればOKです!
ブラッシングの方法


猫はとてもデリケートです。やり方次第ではブラッシングを嫌いになってしまう可能性があります。
ストレスにならないよう、焦らず少しずつブラッシングに慣らしていきましょう。
スリッカーとコームは初心者にもおすすめ
はじめから沢山のブラシを揃えるのは大変なため、スリッカーとコームを用意するのがおすすめです。
スリッカーのみでも抜け毛のケアは可能ですが、コームがあると毛玉をほぐす時や仕上げにも役立ちます。
スリッカー、コームともに先が丸く加工されているものを選んでください。

こちらのスリッカーブラシは見た目よりも軽く、ヘッドの大きさが程良いため体全体に使用できます。
使い方としては大まかに毛をほぐしていくイメージです。毛先からスタートし、徐々に根本をほぐしていきます。
ブラッシングをして溜まった毛は、ヘッド下のボタンを押すことで簡単に取り除くことが可能です。
軽めの力で押すことができるため、手が小さく力の弱い女性でも押しやすいボタンになっています。
メリット
- ピンの先が丸いため、皮ふを傷つける心配がなく安全。
- 重量が軽く持ちやすいため、女性でも扱いやすい。
- ヘッドの大きさがほど良く、からだ全体に使うことができる。
- ボタンひとつで簡単に溜まった毛を取り除ける。
デメリット
- ピン先がゴム製のため静電気が起きやすい。
- 仔猫など、顔まわりのブラッシングにはヘッドが大きく感じる場合がある。
- 大まかに毛をほぐすため、細かい部分には向いていない。
- 塊になった毛玉をほぐすことはむずかしい。
細かい部分や毛玉はコームを使用するため、問題ありません。
静電気は後ほど紹介する、ブラッシングスプレーで解決できます。
からだ全体をブラッシングできるスリッカーは、初心者でも簡単に使用できます。

私の手は小さめな方ですが、このブラシは持ちやすく疲れにくいです。
毛を取るボタンも硬くないのでブラシを持ったまま押せます。

スリッカーで全体の毛を軽くほぐした後に使うのがコームです。
はじめに粗目の方を使って毛先からほぐし、毛先の通りが良くなったら根本をとかしていきます。
全体をとかし終えたら細目に変え、同じように毛先から根本の順にとかして仕上げます。
メリット
- 金属製のため静電気が起きにくい。
- 金属製のため劣化しづらく長く使える。
- 絡め取った毛が外しやすく、使用後に洗うこともできて衛生的。
デメリット
- 一度に多くの毛を絡め取ることはできない。
- 目が細かいため、コーミング時の毛が引っ張られる感覚を嫌がる場合がある。
- 金属製のため、多少重みがある。
スリッカーの欠点を補ってくれるのがコームです。
顔まわりの細かい部分をブラッシングしたり、毛玉をほぐす際や仕上げにも役立ちます。

コームのサイズは小・中・大があります。
ノルウェージャンフォレストキャットは体が大きいため『大』がおすすめです。
ブラッシングのタイミングとコツ
はじめてブラッシングをする際は、ストレスにならないよう「アゴだけ」「背中だけ」など狭い範囲から徐々に慣らしていきましょう。
仔猫のうちから慣れさせておくとブラッシングに抵抗がなくなります。
ブラッシングは甘えに来た時など、リラックスしているタイミングで行います。落ち着いているうちに2〜3分程度でさっと終わらせるのが理想です。
猫が慣れないうちはいきなりブラッシングをせず、やさしく撫でるなどしてリラックスさせるところから始めてください。
- 毛だけをひっぱると痛みを感じやすいため、ブラシを持っていない方の手は毛の根元の皮ふを押さえておく。
- 思うようにブラッシングできなくても焦らず、できるところからゆっくり優しく行う。
- 嫌がる素ぶりを見せた場合は無理をせず、また次の機会にする。
「猫が嫌がることをしない」のがブラッシングの最大のコツです!
猫が嫌がらないところからブラッシングする
ブラッシングをする順番も大切です。慣れていないうちは顔のまわりや首のまわりなど、さわられると猫が喜ぶ場所を中心にはじめましょう。
猫がブラッシングは気持ち良いものだと認識し、怖がったり嫌がったりしなくなったら次のステップに進みます。
おすすめの順番は、
頭、背中、首まわり、胸、顔まわり、おなか、尻尾、前足、後ろ足、お尻
の順です。
後半にいくほど難易度が上がります。猫によって嫌がる場所には違いがあるため、ブラッシングの度に反応を見ておくと次回の参考になります。

背中は好き!おなかは大嫌い…

首まわりは好き。足はイヤ!
嫌がる場所は、「好きな場所でサンドイッチ」するのもオススメです!
(例)
好きな場所が『首まわり』『胸』
嫌いな場所が『おなか』『尻尾』の場合
頭、背中、首まわり、おなか、胸、尻尾、胸、首まわり、前足など…

嫌がる素ぶりを見せたら『好きな場所』に切り替えます。
この方法をうまく使うことで、大人しくしてくれる場合が多かったです。
静電気対策にはブラッシングスプレーを使う


使うブラシによっても差がありますが、ブラッシングをしていると静電気が起きることがあります。
特に春の換毛期は空気が乾燥しがちのため、秋よりも静電気が起きやすい印象です。
ブラッシング時の静電気は、専用のスプレーで防止することができます。静電気が起きにくいだけでなく、もつれや絡みを防ぎ、サラサラの仕上がりになります。
スリッカーブラシで体全体の毛を大まかにほぐし、コームの粗目でとかした後のタイミングでスプレーするのがおすすめです。
スプレーをした後はコームの細目で仕上げ、ブラッシング完了です。

スプレーする際は毛に近づけ過ぎないよう、10センチほど離れたところからフワッと広がるような要領で軽くスプレーするのがコツ。
ブラッシングスプレーにもさまざまな種類があります。
私が使用しているスプレーはブリーダーさんがおすすめしてくださった商品です。
シャンプーやトリートメントも同じメーカーを使用しているため成分に統一感があり、仕上がりの効果も上がっているように感じます。
ブラッシングスプレー単体の使用でも、仕上がりはふんわりサラサラです。オイル・フリーのためベタつかず、重たい感じになることもありません。
スプレーが苦手な猫の場合は体ではなくブラシやコームの方にスプレーし、ブラッシングしてあげると平気な場合があります。
どのスプレーを使う場合も最初は少量から試し、猫のアレルギー反応がでないかどうか注意してあげてください。

ラファンシーズのシリーズは歴史のある商品で、安全性や品質の良さからトリマーの中での評判も高いです。
毎日のブラッシングで抜け毛を防ぎ健康を維持する

長毛種であるノルウェージャンフォレストキャットは毛が抜けやすく、衣服についたり床を転がったりするため抜け毛のケアは欠かせません。
猫自身も抜け毛を飲み込んだり毛玉ができるなど、体調不良につながっては大変です。
人も猫も楽しく快適に過ごせるように日頃から抜け毛の対策をし、愛猫の健康を維持しましょう!
この記事のまとめ
ノルウェージャンフォレストキャットの抜け毛ケア
- 抜け毛が多いのは春(3月)と秋(11月)の年2回の換毛期
- 換毛期に抜けるのは主にアンダーコート
- 春の方が秋よりも抜け毛が多い
- 抜け毛ケアには、毎日のブラッシングが大切
- ブラッシングは毛玉の防止など健康維持につながる
- 主な6種類のブラシの中で初心者向きはスリッカーとコーム
- ブラッシングはリラックスしている時に行う
- 嫌がらない場所から順番にブラッシングする
- 静電気が気になる時はブラッシング用のスプレーを使う